平成21年8月 矢巾町 産直ふれあいさんさ市 インデックスページへ戻る
矢巾町 産直ふれあいさんさ市
「産直ふれあいさんさ市」会長の、吉田久子さんにお話を伺いました。

吉田さん

 朝取り野菜を陳列台にならべている人の横で、すでにお客さんが買い物かごを手に品定めしている。


矢幅駅にもほど近い
シンセラホール敷地の一画にある


メンバーの家族も手伝いながら
開店の準備

 「今日は花苗は来ないの?」「持ってくるはずだよ」「このフキ、小さくてちょうどよさそうだ」「食べてみて。おいしいから」― 荷下ろしや値段付けと開店前の仕事をこなしながらも、明るく元気に答えてくれるメンバーの接客が気持ちいい。「ここに来るとホッとするって言ってもらえるのが、私たちは一番うれしいですからね」。はつらつとした笑顔で話す吉田久子さんは、この産直施設「ふれあいさんさ市」の現会長。同市は、平成5年に矢巾町第一号の産直として誕生し、以来16年にわたって地域の人々に親しまれ利用されてきた。


「ここに寄るのが楽しみなの」。
開店前からお客が訪れる


取材時は夏野菜の最盛期。
秋には特産のリンゴも登場

 矢巾町初の産直を立ち上げたのは、吉田さんらJA女性部の約20人の仲間。「規格外品や自家で食べきれない野菜をお裾分けして私たちの収入になる。やってみたい!って思ったんです」。スタートは当時のAコープの店先を借りて週1回だけの青空市。すぐに評判になり、毎回ほとんど売り切れるほど盛況だったという。とはいえ産直活動は全員初めて。町外の産直へ研修に行きメンバー同士で工夫もし、自分たちなりのノウハウを積み重ねてきた。現在は常設店舗を構え、毎週水曜と土曜の週2回開店。その日は前述のごとく、店が開く前から馴染み客が訪れる。


矢巾町は穀類生産もさかん。
作る人の顔が見える安心感


メンバーの親族から届けられる
宮古市重茂産の海産物

 人気の理由は、まず品揃えの豊富さだ。メインはもちろん旬の野菜や果樹類だが、手作り餅菓子や漬物などの加工品から、あまりみかけない海産塩蔵品までならんでいる。一方壁周りにはドライフラワーや手作りの布製品、日用雑貨や衣類もならび、ちょっとした雑貨店のよう。「他の産直へ研修に行くのが私たちの勉強。品物の違いや陳列の仕方も参考になります」と吉田さん。こうして常に「外」へ目を向けていることが、ふれあいさんさ市ならではのオリジナリティあふれる品揃えに結びついている。また、5月の苗セールにはじまり8月にはお盆セール、9月のお彼岸セールなど季節に応じたさまざまなイベントも好評だ。なかでもユニークなのは2月に開催される「手作り教室」。お菓子作りが得意なメンバーが講師となり、花まんじゅうやきりせんしょなどの郷土菓子を作るもので、町内外から毎回50人近くも集まるほどの人気ぶり。「みんなでワイワイできるから、私らメンバーも楽しいんです」と吉田さんは笑う。


シャキシャキした肉質が評判の
梅干しも人気商品


手工芸品がずらりとならぶ壁際は
雑貨店のよう

 青空市から始まって16年。すでに80代のメンバーもいるが、産直運営に関わる熱心さは変わらない。「この場所と仲間の存在が生きがいになっているから」と吉田さんが秘けつをいえば、「ここに雑魚寝して一晩中しゃべっていてもいいくらいだよ」とメンバーが話し、どっと笑いが起こる。そんな朗らかな雰囲気も、ふれあいさんさ市の魅力。ともに頑張ってきた仲間の結束力を感じる。


陳列台に飾った深紅のバラ。
女性ならではの心配り


新しい品種の野菜など、
他にはない品揃えも意識


加工品も豊富。
「みんないろいろと工夫しています」


「こんにちわ」。
お客さんとのコミュニケーションも大事に

 現在、後継者問題に頭を悩ます産直は少なくない。しかし同店では今年に入って新メンバーが加入し、またメンバーの娘さんやお嫁さんなどの若い世代も積極的にサポートする雰囲気が出来上がっている。「産直をずっと続けていくことが私たちの希望。だから、みんなが『楽しかった』と思えるような場所にしたい」と吉田さんはいう。魅力ある産直を作るのは、豊富な品揃えだけではない。笑顔や接客など、また来たいと思わせるような雰囲気を作っていくことも大事。それを長年かけて積み上げてきたのが、矢巾町のふれあいさんさ市なのである。
 営業は毎週水曜と土曜、時間は9時30分から18時まで。


「いつもどうもね!」
馴染みのお客さんとは会話も弾む


メンバーは現在30人ほど。
下郡山から煙山、不動、赤林など
地区はさまざま

「産直ふれあいさんさ市」の場所と連絡先

住所:岩手県紫波郡矢巾町大字又兵エ新田6-110(シンセラホール敷地内)
TEL:019-697-2111(矢巾町役場農林課)

案内図
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