平成21年1月 平泉町 農家レストラン「平泉農家茶屋」 インデックスページへ戻る
平泉町 農家レストラン「平泉農家茶屋」
「平泉農家茶屋」の店長で、(有)峰岸ファーム代表取締役の阿部好美さんにお話を伺いました。

阿部好美さん

 湯気の立つ汁の中には、一見きしめんのような平打ち麺。はふはふとほおばって驚いたのは、その歯応えの強さとほんのりとした甘みだ。「試行錯誤したのは粉とでんぷんの配合です。特に『ひとめぼれ』の場合は切れやすくなるので苦労しました」と、店長の阿部好美さんが説明する。そうこれは、小麦粉の代わりに米粉を使って作られた麺。平泉の農家レストラン「平泉農家茶屋」で一番人気を誇るメニュー「縁起ごりやく麺」である。


町営中尊寺第一駐車場に面して立つ「平泉農家茶屋」


1階はテーブル席。2階には座敷も用意されている

 中尊寺の月見坂そばに昨年9月オープンした平泉農家茶屋は、農業法人「峰岸ファーム」の運営する飲食店。同法人は平泉町内で野菜やりんどうなど多彩な農産物を生産しているが、なかでもこだわっているのが米で、JAS有機栽培ひとめぼれを「金しゃり」、特別栽培ひとめぼれは「銀しゃり」の名で販売している。その味はすでに高い評価を受けているが、「さらに米の供給率をあげたい」と一昨年秋から米粉麺の開発をスタート。昨年冬には、自家有機栽培米にばれいしょ澱粉をブレンドした「平泉ごりやく麺」と、米と小麦粉とを二八で打った「ひとめぼれうどん」の2種の麺を完成させた。平泉農家茶屋は、この2種類の米粉麺はもちろん同法人の農産物を豊富に使った料理も味わえる、文字通りの“地産地消”飲食店なのである。


天ぷらもたっぷり、一番人気の「縁起ごりやく麺」


シコシコ感と甘みは米粉麺ならでは。食べ応えも満点


スパイシーな味わいが後を引く「地野菜カレー」


ご飯の美味しさをしみじみ味わえる味噌焼きおにぎり

 生産者が直接運営する同店だけに、料理は素材の持ち味を引き出したものばかりだ。特に米粉麺のメニューは出汁にもこだわり、米の旨味や甘さを生かした逸品。暖かい汁そばで頂くごりやく麺はもちろん、冷たい麺のひとめぼれうどんはのど越しのよさも楽しめる。一方ご飯メニューでは、銀しゃりを使った「地野菜カレー」がおすすめ。鶏肉と一緒にタマネギやニンジン、ジャガイモやサツマイモをとろけるまで煮込み、じっくりと野菜のコクを引き出したルーには季節の野菜を素揚げしてトッピング。少々スパイシーな味わいと、ほのかな甘みのあるご飯との相性は抜群だ。ほかにも秋田味噌を塗って香ばしく焼いたおにぎりやJAS有機栽培コガネモチを使用した餅など、メニューは地場産物のオンパレード。平泉の恵みが勢揃いである。


左が生麺の「ひとめぼれうどん」、右は半生麺の「平泉ごりやく麺」


「米粉麺は短時間で茹でられる」と料理長の佐藤晃さん

 米粉麺の開発そして飲食店経営と、新しいことに次々チャレンジしてきた店長の阿部さんの原動力は、農業を取り巻く環境の変化。安全な食を求める声の高まりにともない、地場産物が注目を集めている今こそがチャンスと考えている。もちろん新メニューの開発や食材供給体制の確立など今後取り組むべきテーマも数多く、「正直まだまだ大変な部分もある」という。だがそんな若きオーナーを支えるのが、農業への可能性を信じてともに働くスタッフ。レストランはもちろん生産現場でも、ベテランに混じって若者たちが生き生きと働いているのが印象的だ。そこには「地域の若い人たちが農業を見直すきっかけになる場所を作りたい」という思いもあるのだという。


土産用の製品。ごりやく麺には白米ほか発芽玄米入りも


店内では「金しゃり」「銀しゃり」2種のお米も販売


峰岸ファームの製品以外にも地域の特産品が並ぶ


町内業者のこだわりの土産品を厳選して販売

 地産地消の推進だけではなく、地域を支える人材をも育むこと。農家レストランを軸にした阿部さんたちのチャレンジは、活力あるふるさとづくりにも繋がっていくチャレンジである。
 平泉農家茶屋の営業時間は9時から17時まで。定休日は毎週水曜。


入口にはひとめぼれを植えたプランターを設置


左より、ホール係の阿部由紀さん、
千田さとみさん、店長の阿部好美さん

農家レストラン「平泉農家茶屋」の場所と連絡先

住所:岩手県西磐井郡平泉町平泉字衣関34-13
TEL:0191-46-5524

案内図
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