平成20年11月 洋野町「たねいち産直ふれあい広場」 インデックスページへ戻る
洋野町「たねいち産直ふれあい広場」
「たねいち産直ふれあい広場」の産直代表、JA新いわて北支部長の明戸省子さんにお話を伺いました。

明戸省子さん

 北上山地を背景に、国道45号を挟んで家々の屋根のむこうに広がるのは青い空と太平洋。海と山の織りなす、そんな美しい風景の中に立つ「たねいち産直ふれあい広場」は、新鮮な朝取り野菜などが揃う産直「農家野菜新鮮組」を中心に、農家レストランや喫茶店、パン工房そして海産物や日用雑貨の並ぶ店までが軒を連ねる、種市地区最大の産直施設である。


大型バスも駐車可能。買い物にドライブに便利な 「たねいち産直ふれあい広場」


32名の会員で運営される産直「農家野菜新鮮組」

 施設を運営する種市地域食文化交流施設運営協議会は、地場産品を活用した地域おこしを目標に平成10年5月に生産者と農協や漁協、商工会などが共同で発足した組織。その第一弾の施設として同年8月に開店したのが、女性会員が運営する「農家野菜新鮮組」だ。当時すでに種市にも個人規模の小さな直売所はあったというが、組織運営による本格的な産直は初めての事例。品揃えや品質の向上はもちろんだが半農半漁の生産者が多い種市の場合、冬に加え漁期と重なる夏場も品薄になるため「1年を通じて地場産品を出荷できる体勢づくりに苦労しました」と、産直代表でJA新いわて北支部長の明戸省子さんはこの10年の歩みを振り返る。


野菜や海産物、総菜や菓子類に土産品も豊富な店内


天然キノコがずらり。山の恵みも揃っている


品質の良さは県内トップクラス。
洋野産の原木しいたけ


洋野では花き栽培もさかんに行われている。晩秋の彩り

 現在の店内は種市の恵みが勢揃いだ。主力は特産のほうれんそうや原木しいたけをはじめとした季節の野菜で、秋には天然キノコ類、冬場はしゅんぎくや山東菜など葉ものが豊富に並ぶ。海の町らしくワカメや昆布などの海藻はじめ鮮魚類も数多く、また地元産の豆腐や各種総菜類、工房を持つ会員の手作り菓子の多彩さも買い物客を楽しませる。品質においても「農協出荷を行っている会員が多いので見た目と形のよさも自慢です」と明戸さん。ここに産直ならでは値段の安さも加わって、平日はもちろん休日には八戸市などの県外客も押し掛けるという人気ぶりである。


海草類も豊富で安い。
半農半漁のまち・種市ならではだ


朝の漁でとれた旬の魚。
これを楽しみに訪れる常連も多い

 品物もさることながら、産直を支える「人」の存在も大きな魅力。その一人、週末に産直の当番に立っている十文字由衣さんは、野菜や花き類の栽培を手がける中で「もっと野菜の勉強をしたい」と今年の春に野菜ソムリエの初級資格を取得。その知識は店内に設置された手書きの商品紹介カードや、買い物客とのコミュニケーションに活かされている。「うちは『野菜ソムリエ』のいる産直なんですから」と笑う明戸さん自身も、町内の生産者や飲食関係者と協力して「たねいち産直の味を楽しむ会」を結成し、地域の食文化の研究とその情報発信を目指した取り組みを始めているという。「品物だけではなく、人の『質』も向上させていきたい。そのためには私たち生産者の知識のレベルを上げていくことが大事ですから」。これからの目標も明確だ。


地元専門店の豆腐をはじめ、手作りの漬物や総菜類も並ぶ


りんごは産地間交流を行っている盛岡市の「あいさい館」から届く


種市名物の「うにめし」、つぶ貝などが入った炊き込みご飯も人気


明戸さんらが手作りする商品紹介カードも利用者に好評

 「種市は食材がとても豊富な地域。この豊かな場所で採れた農漁産物を、自信を持ってお客さまに提供してきたい」と明戸さん。10年をかけて培ってきた消費者からの信頼と支持は今、地域の生産者一人ひとりの自信と、新しい挑戦に向かう意欲へも繋がっているようだった。


野菜ソムリエの十文字由衣さん。
「まだまだ勉強中です!」


写真左より、明戸省子さん、十文字由衣さん、畑中静子さん、大井智子さん

「たねいち産直ふれあい広場」の場所と連絡先

住所:岩手県九戸郡洋野町種市32-95-1
TEL:0194-65-3910

案内図
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