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「田楽もちと豆腐が美味しく焼けましたよ〜!!」
元気な呼び声とこうばしい香りに誘われるように、JA新いわて葛巻中央支所のモウモウ館前に次々買い物客が集まってくる。お目当ては香ばしい田楽豆腐やもちに加え、テーブルいっぱいに並べられた農産物。9月初旬のこの時期は、キュウリやナスなど夏野菜もあればダイコンやハクサイ、カボチャなど秋の野菜もお目見えするため品数の多さもひときわだ。特にトウモロコシは茹でたても登場し、田楽に負けない美味しそうな香りが食欲を刺激する。その隣の敷地にはリンドウなどの切り花や鉢植えが並び、色彩で目を楽しませてくれる。
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「青空ふれあい市」は、毎月「3」のつく日に行われている葛巻の三日市と同時開催
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スタートは朝9時。テーブルには季節の産品がずらり
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「うちは、各人がその時期に収穫できるものを出すので、毎回品物は出たとこ勝負。でもこうやって市を開くたび、色々な品物が集まってくるんですよね」。接客の合間に教えてくれたのは、JA新いわて女性部葛巻中央支部長の前原頼子さん。今日は前原さんら女性部部員によって開かれている「青空ふれあい市」の日。開催は5月から9月までの毎月1回だが、毎月店開きの9時前からにぎわいをみせ、葛巻恒例の産直市になっている。
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お客さんの多くは顔なじみ。会話も産直市の大きな楽しみ
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囲炉裏の炭の中で焼き上げた葛巻伝統のおやつ「ほどもち」も登場
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テーブルの上はおろか足下にも野菜が並ぶ。新鮮かつ安い
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甘くて美味しいと評判の葛巻産トウモロコシ
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市が始まったのは平成14年。「明るく和やかに、そして地域に根ざした活動」をテーマに、女性部としては初めての産直活動を立ち上げた。「出しているのは私たち農家がふだん食べている野菜。形は不揃いでも無農薬だから、安全には自信があるんです」と前支部長の上道スミ子さん。商品に自信があるからこそ、販売も出品者一人ひとりが行うのがスタイルだ。
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生はもちろん茹でトウモロコシも。まだ温かかった
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盆の時期には即完売するという切り花類。秋の主力はリンドウ
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そんな品揃えの豊富さや直接販売の安心感に加えて、地域密着ならではの魅力が市の人気を支えている。たとえば春に登場する花苗や野菜苗は、メンバーが種から育てているため県北の気候風土の中でもよく成長すると、地元の家庭菜園愛好家から絶大な信頼を得る人気商品。甘くて瑞々しいと評判のトウモロコシも、夏でも寒暖差の大きい葛巻の気候で育てるから美味しくなるという。この環境から生まれる恵みに加え、人の恵みも加わる。郷土食の達人が作る田楽豆腐や田楽もちは、絡める味噌からすべて当日の朝に仕込んで広場でじっくり炭で焼くため、ふうわりと柔らかく出来上がる。「この味噌と柔らかさがいい」と、古くから郷土の味に慣れ親しんだ葛巻の人が買い求めていくのも印象的だ。まさに地域の恵みにあふれ、地域の人々に支持されている産直市なのである。
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宿根草や観葉植物など珍しい花種が多い花苗も人気商品
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その大きさに驚くナスは、たい肥のみで育てた安心野菜
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名物の田楽もち。炭火でじっくり焼き上げる
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田楽味噌は、豆腐ともち用の2種類を作り分けている
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大きな宣伝活動はしていないが、7年目を迎えた今は「地元の常連さんがずいぶん増えてきた」と前原さんらは目を細める。スタート時には慣れない会計に四苦八苦し、また赤字が出たことももちろんある。そんなアクシデントもみんなで笑い飛ばし、また様々な工夫もしてきた成果が、笑顔と元気があふれるメンバーの接客と、季節ごとに並ぶ多彩な農産物や加工品に現れている。「やはり『仕事』から『仕事』は覚えるものだから」。地道に、でも確実に「実績」を積むことの大事さが、前原さんの一言に現れていた。
9月の開催で、ひとまず今年度の活動は終わった「青空ふれあい市」。来年は5月にスタートする予定である。
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田楽もちは、焼きたてはもちろん冷めても柔らかい
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写真左より、高澤貞子さん、服部邦子さん、漆田イネさん、橋場フサ子さん、前原頼子さん、横山登美子さん、上道スミ子さん
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