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国道4号沿い、岩手町にある道の駅「石神の丘」。いつも多くの利用者でにぎわっている広い敷地の一角に 「町農産加工組合・パワー工房」の加工施設がある。
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「石神の丘」内にあるパワー工房の加工施設
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自慢のそばは毎朝打ちたて。
年越しそばの注文も多い
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施設の中は3部屋に別れており、手前にあるのが手打ちそばの加工室。隣の総菜加工室ではこの日は50人分の仕出し弁当作りに、最奥の菓子加工室では道の駅の産直・物産コーナーに出す商品作りの真っ最中。そばをゆでる人、汁物を作る人、大福を丸める人…それぞれの持ち場で働くメンバーは、声をかけ笑いあいながらも調理の手を休めることはない。「みんな結成以来の仲間。あっという間だった気も、まだ少ししか経ってない気もしますね」。3つの部屋を行き来しながら、組合長の山本佐枝子さんが話す。グループは平成12年に結成し、平成14年の道の駅開業と同時に本格始動。以来24人の仲間で加工施設と売店「茶屋っこ」の2つを運営してきた。
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調理は朝5時くらいから。
つくり置きをしないから美味しい
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弁当の注文が入ったこの日は総勢10人で作業。
厨房も活気づく
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実はパワー工房は、従来から活動していた町内5つの加工グループで構成されるユニークな組合だ。しかもそば作りは「五月会」、特産ブルーベリーを使った大福やかりんとうは「母ちゃん市」、揚げくし餅類は「白樺」、自家製豆腐とおから使用の菓子は「黒内ふきのとう」、そしてのし餅やがんづきは「うめえ会」とグループごとに“得意分野“があり、季節商品も含めると品目は100種を越えるとか。五月会以外は4日に1度のローテーションで菓子や総菜を作っているが、定番のくし餅などもグループによって味わいが違うため、当番日を狙って訪れる常連客もいるという。
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黒内産凍み豆腐ほか特産のやまと豚、野菜などが入った弁当用の豚汁
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定番のくし餅は三種の砂糖を使用。
飽きのこない甘さが大人気
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町内産ブルーベリーの果汁をたっぷり使った大福
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クルミの食感と甘味噌の味わいが優しい、昔ながらのおやつ「かまやき」
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個性ある味わいを生み出す元は材料にも。そばは岩瀬張地区産の粉のみ、菓子に入れるブルーベリーもメンバーの畑で採れたもので、早生から晩生と収穫期ごとに違う果実の色合いを調節しながら使う。もちろん米や小豆、ゴマや野菜もほとんどが自家栽培。「地場のものを使うことも当時からの目標。なにより自分達が作った産物でどんな商品ができるか試したかった」と山本さん。材料と作り手、それぞれの「持ち味」を生かす取り組みが100余の商品に結実したのだ。
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客足が絶えない軽食売店コーナー「茶屋っこ」
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熟練の技で打つ十割そばは「茶屋っこ」の一番人気
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弁当のおかずは重箱に詰めて提供。
郷土料理ならではのスタイル
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「石神の丘」の産直・物産コーナーにはパワー工房用の陳列台が
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文字どおり、5つのグループの“パワー“を結集して頑張ってきたパワー工房。「これからは組合としてひとつの形にまとめていかなくちゃならない」と話す一方で、山本さんは「5つの個性も大事にしていきたい」と、バランスの取れた運営を心がける。この夏に取得した総菜製造許可をきっかけに組合全体としての新メニューの考案、さらには新しいメンバーの募集など、その夢はどんどん広がっているが「ここまで来れたのも家族の協力と仲間の存在があったから」と、周囲への感謝の気持ちをにじませる。それは24人の仲間全員、互いに感じていることだろう。
地域の恵みと人の恵みが生み出す美味しい食のバリエーション。次に訪れた時はどんな商品が登場しているか、とても楽しみである。
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大福やおからドーナツ、かりんとうに赤飯や炊き込みご飯
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手前左より、遠藤初枝さん、山本佐枝子さん、佐々木則子さん、岩崎薫さん。後ろ左より、田村妙子さん、笹渡とも子さん、帷子千栄子さん、丹内きよみさん、十和田ウメノさん、田村禮子さん
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