平成18年8月 紫波町 農産物加工グループ「あぐりちゃや」 インデックスページへ戻る
紫波町 農産物加工グループ「あぐりちゃや」
農産物加工グループ「あぐりちゃや」代表の細川栄子さんにお話を伺いました。

細川栄子さん
 盛岡と北上市和賀町を結ぶ県道13号。乗用車や大型トラックがひっきりなしに行き交うその道ぞいで、長年親しまれてきたのが「産直あぐり志和」だ。今年5月には新装開店を果たし、組合員数も22から46個人・団体に倍増。旬の野菜や花卉類などの商品が豊富になったのはもちろんだが、一番の注目は新しく登場した加工部門「あぐりちゃや」である。


県道13号沿いに立つ「産直あぐり志和」。平成7年に組合員の出資金で設立された


野菜や花卉類など西部地区の農産物が並ぶ


菓子類など個人で工房を持つ組合員も多い


産直に併設した「あぐりちゃや」加工工房

 紫波の農業は、地域によって特徴が分かれる。町の東部はフルーツロードといわれる国道396号沿いを中心に果樹栽培がさかんなのに対し、「あぐり志和」がある西部は昔から畜産を中心に米や野菜を栽培する農業が展開されてきた。近年は「紫波もちもち牛」や「しわ黒豚」などが有名だが、その流通は大都市圏が中心。「だからこそ地元の人に食べてもらいたかった」と、「あぐりちゃや」の代表であり、紫波もちもち牛の生産農家でもある細川栄子さんは開設のいきさつを話す。メンバーは養豚農家、米・野菜農家や山菜採り達人という多彩な顔ぶれの8人で、あぐり志和が出来た10年前から一緒に頑張ってきた女性たちでもある。


出来立ての総菜はパックしてすぐ店内へ


下ごしらえや調理などそれぞれの得意分野を生かし、効率良く作業は進んでいく


総菜はメンバーの家庭の味を工夫したもの。写真は野菜が入った「卵きんちゃく」


弁当は客の年代や好み、予算に合わせて作る。冠婚葬祭用料理の注文も増えている

 そんな「あぐりちゃや」の一日は忙しい。開店直後の厨房では店内で販売する総菜類がすでに出来上がっていた。さらにこの日は20人分の弁当注文も入ったため、作業台には弁当パックがずらりと並んでいる。太巻きに煮物、天ぷら、そしてしわ黒豚のしょうが焼き。おかずだけでも10品以上はあるだろう。もちろん米も野菜も肉も地元の食材だ。「その時期の食材を使って手作りするのがうちのお弁当」と細川さん。季節感ある中身、手作りのやさしい味わいに常連客がついている。


2人がけと4人がけのテーブル。土日には店の外にもテーブルが設置される


この日のおかずはしわ黒豚を使ったしょうが焼き。土日には紫波もちもち牛のメニューなども食べられる


中華料理でおなじみの空芯菜。珍しい野菜の場合は店頭に加工品を並べ、食べ方を知ってもらうようにしているとか


定食は毎日ホワイトボートに提示される

 産直内にはテーブル2つ分の飲食コーナーがあって定食が食べられるが、こちらもメニューはその日次第。「春は山菜を使った天ぷら、夏なら野菜と黒豚を使ったカレーや、もちもち牛を入れたハヤシライスも作りますよ」。想像しただけでワクワクする日替わりメニューに加え、自家製みそを使ったみそ汁も美味しいと評判である。これだけ手間をかけ、しかもボリュームがありながら値段は400円!「お客さんから逆に心配される」と細川さんは笑うが「目的は地元の農産物を紹介することだから」ときっぱり。取り組みの効果は来店者の増加という形で現れている。朝は総菜を買う女性客、昼は定食を食べにくる人、夕方は総菜を買い求めていく人が目立つ。これは「農村のコンビニがいいと思っていた」という細川さんの願い通りともいえる。


今日の肉定食。ボリュームたっぷりで400円!


手前左より、北條タエ子さん、細川栄子さん、熊谷リヨ子さん。後ろ左より、熊谷冨民子さん、川村則子さん、鷹觜紀子さん、杉浦千恵子さん

「ここが女性の仕事場として代々引き継がれていけたら」と、細川さんは夢を描く。集落営農で農家女性の働き方が変わる中、産直や工房は「職場」である以上に「生きがいの場所」として欠かせない存在になりつつある。
 営業時間は産直が午前9時〜18時、食事は11時〜14時。年中無休。

農産物加工グループ「あぐりちゃや」の場所と連絡先

住所:岩手県紫波郡紫波町片寄字山田前293-2 「産直あぐり志和」内
TEL:019-673-7684

案内図
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