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ペロリと舌を出した牛の絵に「酪農かあちゃん こだわりアイス」の文字。この愛嬌溢れるパッケージのアイスクリームが初めて発売されたのは、平成13年7月の「せんまや夜市」だった。
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現在はJA千厩営農センターなど町内4か所で常時販売
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ピンクののぼりが「かあちゃんアイス」の目印
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「売れ残るかもと不安でしたが、開始の7時前にはお客さんが並び、40分後には用意した450個が完売。あの時の感動は忘れられない…」。藤野寿美さんの言葉に大きく頷く4人の女性たち。今やすっかり千厩名物になったアイスは、藤野さんそして代表の佐藤いつみさんら、町内酪農家の主婦5人のグループ「かあちゃんアイスの会」が3年をかけ開発した特産品なのである。
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すり鉢でする事できめ細かくまろやかなエゴマになる
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5人で何度も試作を重ね、協議して味を決める
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このアイスクリームマシンから人気アイスが生まれる
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試食や研究は農作業の少なくなる冬場に行ってきた
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「たくさんの人に牛乳のおいしさを味わってもらいたい」。強い思いを胸に、同会が結成されたのは平成11年。それと同時に町の農村生活改善センターに小型のアイスクリームマシンが設置された。スタートは順調にも思えるが、基本のバニラの味を決めるまでが試行錯誤の連続。試作はもちろんアンケートや試食会などを重ねた結果「健康」をキーワードにオリゴ糖を使用した「オリゴバニラ」を完成させ、JAミルクプラントの協力も得て委託製造がスタート。夜市で念願の販売にこぎつけたのだ。「家事との両立や乳製品販売規制の壁、そして販売活動など大変なことがたくさんあった。今思うと本当によくやったなあと思います」と佐藤さん。諦めずやってこれたのは、5人のかたいチームワーク。「材料や会計係はもちろんおしゃべり担当とか味の監督とか、それぞれ得意分野がある。頼もしい仲間です」と笑う。
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夜市ではメンバーの家族も大活躍する
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毎年4月から行われている「せんまや夜市」でのひとこま
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現在は定番「オリゴバニラ」ほか、黒ゴマと豆腐入りのヘルシーな「ごまとうふ」や町内産を利用した「えごま」、4月から6月に作る「いちご」や7月の「ブルーベリー」、秋から冬の「かぼちゃ」の6種類を販売。いずれも地元の旬の素材を使い、添加物も使用しない自然食品ゆえ「毎年違う味を楽しめる」と評判。取材当日には今年最初のイチゴの試食会があり、「熟度も上々で美味しいアイスができそう」と楽しみな返事が返ってきた。
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左より、オリゴバニラ、えごま、ごまとうふ
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アイスのパッケージはメンバーの家族のデザイン
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昨年、町内三沢地区での「えごままつり」での試食会をきっかけに商品化された前述の「えごま」に続き、今年は東磐井地方で特産化が進むヤマブドウを使ったアイスの委託加工など外部からの依頼も舞い込んでいる。「千厩のかあちゃんアイスの会に頼めばうまくいく」―地道な活動が、評判そして信頼という形で実を結びつつあるのだ。
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委託加工は藤沢町のミルクプラントで
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プラントでの製造も人の手で丁寧に行われている
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「私たちの本業は酪農。でも365日の仕事の中で自分だけの『形』を何か残したいと思っていたんです」と佐藤さん。5人にとって「かあちゃんアイスの会」の活動は、かけがえのない「宝物」として人生の中にしっかりと刻まれている。
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イチゴは隣の川崎産。ジャムにしてプラントに持ち込む
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手前左より、村上アキ子さん、佐藤いつみさん、金野栄子さん。後ろ左より、佐藤淳子さん、藤野寿美さん
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