平成23年3月 大船渡市学校保健会給食部会
お母さんと一緒に作って食べる給食
挨拶と説明をする給食部会のメンバー
これが飾り切り。楽しんでもらうのも大事
男の子も包丁を持って。意外と上手!
食育は今や教育現場にとどまらず、社会や家庭でもよく取りあげられるようになった。その活動内容は主催者によりさまざまだが、大船渡市では22年前から毎年、子どもたちの健康をテーマにした料理講習会が開催されている。市の学校保健会が主催するもので、講師は市内の学校給食に携わる栄養士や調理員が分担。生活習慣病を防ぐのに役立つ献立を紹介するという内容だが、保護者とその子どものペアで参加するというのが大きな特徴だ。「以前は親だけでしたが、参加者から『親子で参加したい』という声があり開催したところ好評で、対象を広げることになりました」。主催側の学校保健会給食部会の栄養士、刈谷久美子さんが経緯を教えてくれた。第22回目の講習会にも、市内の14の小中学校から総勢40人以上の親子ペアが参加していた。
にんじんの型抜き。「かわいく出来た!」
家庭でも出来るよう鶏肉の下処理を紹介
「ここを抑えて…」親子で一緒に野菜切り
講習会は2部構成。まずは包丁を持つ機会の少ない子どもたちのため、飾り切りに挑戦した。にんじんの型抜きとねじりこんにゃく、タコウィンナーとカニウィンナー、皮を花びらに見立てたバナナフラワーの4つについて、各テーブルについた給食部会のメンバーが「ほら、こうして…」と実演。じぃっと見つめる子、歓声を上げる男の子、反応は様々だ。去年は献立にきび団子を入れたといい、毎回、食や調理を楽しみながら学べる工夫が凝らされているのである。
野菜をソテー。家でもお手伝いしてるのかな
「私もやる!」姉妹で一緒にパン粉付け
油ハネに気をつけて、鶏肉を揚げます
さて、いよいよ次は調理実習だ。今回は、大船渡市立第一中学校で「岩手鶏肉の日」に合わせて提供された献立を作る。コッペパン、県産地鶏のフライ、ほうれん草ときのこのソテー、白菜とねぎのごまスープ、みかんである。
下処理などのポイントが紹介されると、各テーブルで調理が始まった。男の子たちも包丁を握って野菜を刻む。「はい、左手を添えてネコの手にしてね…」。調理実習を経験している高学年はともかく低学年の子どもたちには給食部会のメンバーも気を配るが、やはりお母さんのサポートがあるのが心強い。子どもたちの包丁に手を添えるお母さんの姿は微笑ましく、このようなふれあいも食育の一環であると納得出来る。一方の保護者にとっては、給食がどのように作られるのかを知るいい機会に。ドライパセリをたっぷり使ったパン粉に「いい香りと色」と見入り、揚げ物の内部温度が85℃以上に達しているかをすべて測る作業には驚きと感心の声が上がる。こうして無事にすべての献立も完成し、それぞれのテーブルで手づくりの給食をにぎやかに食べた。
「今は65度くらい」「もう少し揚げないと」
「スープもおいしい」お母さんとぱくぱく
地鶏のフライは大好評。「家でも挑戦したい」
「おいしく出来たので家でも作ってみたい」「にんじんの型抜きが楽しかった」「肉にパン粉を付けるのがうまくできてよかった」…食後の子どもたちの感想からも、この日の体験がいかに楽しかったかがわかる。もちろんそれは、保護者も同じ。「野菜が苦手だったけど、自分で作れば食べるみたいなので家でも挑戦します」と話すお母さん、「忙しくて中々出来なかったから今日はいいきっかけ。これからもっと手伝わせようと思います」「男の子でもバランスを考えて食べられるようになってほしいと思いました」等々、食事のたいせつさをあらためて実感している人が多かった。
地鶏のフライをぱくり。「大きい!」
後片付けも大事。お母さんやみんなと一緒に
料理講習会を開催した、大船渡市学校保健会給食部会のメンバー
食育は難しいことではなく、ほんのちょっと日々の献立への意識を変えるだけで充分に実践出来るアクションだ。子どもたちを巻き込んだ大船渡市の料理講習会は、より自然な形で食育の取り組みを学校から家庭へと伝えていく役目を果たしているようだった。
(取材日/平成22年11月27日 取材・撮影/フリーライター 井上宏美)
家庭でも作ってみよう!

| 県産地鶏のフライ | |
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【材料/約4人分】
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【作り方】
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| 白菜とネギのゴマスープき | |
【材料/約4人分】
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【作り方】
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