平成22年8月 一関地方教育研究会給食部会
給食の栄養士によるお弁当レクチャー
講師陣〜左から佐々木聡美さん、細川千夏さん、伊東香さん、阿部恵美子さん、菅原靖子さん
野菜をどっさり。直売所から購入したものは特にシャキシャキ
会場は〈一関市農村女性の家〉の調理室。受講費は300円
エプロン、バンダナをきりりとしめた10人のヤングお母さんが、てきぱきと調理を進めていた。2つの調理台からは、野菜を切る音、鍋に沸かしたお湯の湯気……などなどが早くもおなかをつんつんと刺激する。作っているのはお弁当にピッタリな、野菜いっぱいのおかずだ。手順をレクチャーしているのは、一関地域の小学校に勤務する栄養士や給食センター職員などがメンバーになっている、一関地方教育研究会給食部会の〈幼稚園・小学校連携班〉。学校給食と食育に注ぐノウハウを、就学前の子供たちの健康な食生活にも活かしていこうと活動を続けている。
「昨年は朝ごはんの献立講習会、今年はお弁当講習会ということで、地域の幼稚園にお声がけして催しているんです」と、幼・小連携班の班長を務める菅原靖子さん(一関市立一関南小学校)。この日は一関市立赤萩幼稚園に通う園児のお母さんたちがレクチャーを受けた。
「きょうから二学期。お母さんにとっては月曜から金曜まで、お弁当を作る毎日の始まりです。きっと興味があると思って参加者を募りました」と、赤萩幼稚園の佐々木清子先生が語る。
豚肉に巻く野菜は細切りに。巻く前に茹でて熱を通しておく
「レパートリーが増やせればいいなと思って参加しました」
オーブントースターでも焼けるブロ&ミニトマのチーズ焼き
お弁当のおかずは、野菜の肉巻き、ブロッコリーとミニトマトのチーズ焼き、ひじき入りおひたし、かぼちゃナッツ。おすすめおやつとして、にんじんジュースを使ったキャロットフレンチトースト、白玉とうふだんごも作る。
「ジャガイモの太さ、3ミリくらいでしょうかね」「焼き上げたときにバラけないように、ぎゅぎゅっときつめに巻きましょう」「ブロッコリーは茎の部分もスライスして茹でれば、おいしく食べられますよ」「彩りもキレイですね」「運動会のお弁当にいいかも♪」
さすが毎日の食事を支度している家事のプロ、ポイントを教われば、手際はさくさく。手先は調理に動かしながら、会話もはずむ。
日頃、お母さんたちがなにより苦心するのは、やっぱり子供たちの野菜嫌いと口を揃える。
「一見肉料理に見えますけれど、実は野菜がたっぷり、というところがきょうのメインおかずのポイントなんです」と、教育研究会メンバーで教育委員会の阿部恵美子さん。お母さんたちがなるほど、とうなづいた。
醤油とみりん風味を含ませたひじきで、茹で野菜を和える
かぼちゃナッツをひとくちサイズに。呼吸もあ・うん!
カボチャの甘さ、ナッツの歯ごたえ、バターの三位一体
豆腐入り白玉、キャロットフレンチトーストも仕上がり……
おかずがテンポよくできあがり、ごはんも炊き上がった。お米は、自宅が農家という栄養士さんが持参した〈ひとめぼれ〉だ。受講者それぞれが持ってきた園児用のお弁当箱に、きれいに詰めて、「完成で〜す!」。テーブルに運んで、早速「いただきま〜す」。
野菜肉巻きは、野菜を巻き込む面に塩・コショウで下味をつけ、外側はしょうゆで焼き上げてある。きつね色の焼き目と香りで、ごはんが進む、すすむ。
「下味がしっかりきていますね」「ふだんは上からかけるソースに頼りがちな気がします」「薄味でいいんだ、って再確認できます」……などなど、お母さんたちの評判は上々。バターとマッシュしたカボチャにナッツを加えた〈かぼちゃナッツ〉は、デザートのような感覚で食べられる。オーブンを使ったブロッコリーとミニトマトのチーズ焼きは、見た目よりもさっぱりしていて、冷めてもおいしい。何よりお母さんたちの感心を集めたのは、やはり野菜の使い方。
「お弁当にこれだけ野菜を使うのはもっと大変だと思っていました。いろんな工夫で増やせるんですね」
盛り込んだ時の色合いもステキ、栄養士さんはさすが!
できた!赤萩幼稚園ママズ&佐々木先生(前列右端)
「朝はバタバタしちゃってね〜」と苦労話もお互い様
かぼちゃナッツ以外は砂糖不使用。素材の味がわかる
食後はお茶を飲みながら、「園児の食生活」と題して阿部恵美子さんの講話の時間。食育は特別のことでなく、ふつうの毎日こそが、食べることを学び健康な生き方を学んでいく場と阿部さんは話します。
「朝ごはんは必ず食べること。おかず過多になると、脂肪の量が多くなりがちですから、バランスの良い食事のためには、ごはんを省かないでください。調理は子供にも手伝わせてください。一緒に作って一緒に食べることが、立派なちゃんとした食育です」
お母さんたちの感想や意見の交換では、やはりどうすれば野菜を食べてもらえるかに話題が集まります。
「野菜嫌いは栄養士にとってもネックです。脂肪、糖分、タンパク質は本能でおいしいと感じる味。対して野菜の味は、学習して気づいていく味と言われます。お子さんと一緒に食べる。そのときに、シャキシャキしておいしいね〜、などと言葉にあらわして食べる体験が学習になるんですね」
おいしく、楽しく学んだお弁当講習会、ごちそうさまでした!
幼稚園児のお弁当箱サイズは450mlくらいが目安という
「お母さんの言葉が子供には最大のはたらきかけ」と阿部さん
家庭でも作ってみよう!

| 野菜の豚肉巻き | |
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【材料/約4人分】
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【作り方】
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| ブロッコリーとミニトマトのチーズ焼き | |
【材料/約4人分】
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【作り方】
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| ひじき入りおひたし | |
【材料/約4人分】
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【作り方】
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| かぼちゃナッツ | |
【材料/約4人分】
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【作り方】
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| キャロットフレンチトースト | |
|---|---|
【材料/約4人分】
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【作り方】
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| 白玉とうふだんご | |
|---|---|
【材料/約4人分】
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【作り方】
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