平成22年7月 洋野町立種市小学校
みんなで考えた献立が給食になった
みんなで考えたメニューがうれしい
野菜2品も豆腐も洋野町内で作られた
もしも自分の考えた料理が、みんなの食べる給食に登場することになったら…?
そんなワクワクする献立が実現しているのが、洋野町立種市学校給食センターだ。その名も「ひろのソテー」は種市小学校の子どもたちがアイデアを提供した料理で、メイン食材は洋野特産のホウレンソウとシイタケ。センターの学校栄養職員の福士久美子さんが食べやすいようコーンを加えたバター風味にアレンジし、今や洋野町の給食の定番になりつつあるという。今回の訪問は寒さの残る3月初旬だったが、センターに届いた洋野産のホウレンソウとシイタケは新鮮そのもの。さらに平成22年度からは町の学校給食協会と生産農家が協力し、あらたに11品目ほどの町内産農産物の計画的なセンター納品もスタート。「みんなが食べる給食はこんな人が作っているんだよという『物語』を作っていきたい」と、センター主任の林下義則さんは思いを語ってくれた。
1600食分の豆腐を
手際よく切っていく
ニラの下処理。早くでもていねいな作業だ
ホウレンソウは最後。
鮮やかな緑はそのまま
この日の献立は、ご飯、チキンハーブステーキ、ひろのソテー、にらたま汁、オレンジ、牛乳。
センターの提供している学校給食は、町内の小学校と中学校、種市幼稚園、さらに副食給食である種市高等学校も合わせておよそ1600食。主菜、副菜、汁物とチームに分かれて調理にいそしむ調理員さんは全員が種市出身で、地元産食材もよく理解している。ホウレンソウは鮮やかなグリーンを生かすため、あらかじめ茹でておいたものをソテーの最後に入れて仕上げた。また年1回は町の支援を受け、特産のウニを使った「ウニ給食」が登場するのも洋野ならでは。こちらは卵とじやいちご煮風スープなど毎年工夫を凝らした献立が提供されるそうで、実にうらやましい。
ソテーのシイタケは生ならではのプリプリ食感
種市出身、センター勤務も長い調理員さん達
右より、主任の林下義則さん、
学校栄養職員の福士久美子さん、
職員の城内恵子さん
「子どもの頃から色々な味を経験して欲しい」と話すのは、栄養職員の福士さん。ホウレンソウやウニはもちろん、ひっつみや昆布の煮付けなどの郷土料理、アジアやヨーロッパなど世界の料理を味わう「世界一周給食」など、献立はどれもアイデアいっぱいだ。そこには「子どもの頃に色々な味と出会っていれば大人になった時には楽しめるようになっているはず。また、バランスのいい食生活を子ども時代に体験していることも大事」という確固とした考えがあるから。そんな子ども時代の食習慣の重要さは、箸や茶碗の持ち方、食べる順番など食事のマナーについてもいえることであり、福士さんは「給食はもちろん家庭での取り組みも必要かもしれません」と重ねて話す。
種市小のみんな。「僕たちの考えたメニュー!」
「今日もおいしいです」
カメラにピース
総合学習で地域のことも勉強中です
給食タイムは「ひろのソテー」を考えた種市小学校へ。総合学習の時間を使って食や歴史など地域に関する勉強を数多く行っている同小が、学習のひとつ「ふるさと種市のたからもの探し」から生まれた献立のアイデアをセンターに提供したのは昨年のこと。「ダメかなあと思っていたところ給食に採用してもらえ、驚いています」と先生は笑顔で話し、アイデアを考えた子どもたちはもちろんうれしさ一杯なようす。「ホウレンソウとコーンがおいしい」「バター味がいい」など味の感想もさまざまにモリモリパクパク、ソテーをほおばる。個性の強いシイタケも生産現場を訪問したり、また植菌作業も体験しているからか、残すことはほとんどないらしい。
みんなでワイワイ。これも給食の楽しさだね
男子はやっぱり食べっぷりも見事です!
あとはソテーとデザートを食べるのみ
学校で行われたシイタケの植菌体験の様子
総合学習の時間で地域への理解を深め、休日には保護者や地域の人々と一緒に郷土料理作りや昔遊びを体験しているという種市小の子どもたち。さまざまな体験はきっと、大人になっても忘れることはないだろう。
(取材日/3月5日 取材・撮影/フリーライター 井上宏美)
家庭でも作ってみよう!

| 今回の材料(約4人分) | |
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【ひろのソテー】
【にらたま汁】
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【作り方】ひろのソテー
にらたま汁
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