平成22年5月 一戸町立一戸小学校
ふるさと一戸の恵みはこんなに豊か
今日の給食はどう?「おいしーい!」
元気、元気!
サラダボウル・こずやから届いた野菜類
岩手県北の一戸町は「おいしく食べて豊かに生きる」と題した食育目標を策定し、町全体で食育を積極的に推進している。特に学童期においては、自然と食べ物や地域と食べ物との関心を広げるため、家庭や学校、学童クラブなどでさまざまな取り組みを展開している。その食育教育の場のひとつに位置づけられているのが、町内1200食分の学校給食を作る一戸町食育センターだ。今回は夏に続き、町産食材を豊富に使った「ふるさと給食」の日に訪問した。
いちのへファームの厚切りロース肉ともも肉
野菜炒めに使うキャベツと白菜はたっぷり
ロース肉はたれに漬けてから焼き上げる
一戸町内小鳥谷にある産直「サラダボウル・こずや」から食育センターに届いたのは、キャベツや白菜など冬に美味しい野菜類。さらに今回は、奥中山にある養豚会社「いちのへファーム」から生豚肉も届けられた。食缶から表れたロース肉ともも肉は、どちらも見事な色と艶だ。「せっかく子どもたちに食べてもらうのだから生肉を持ってきました。やっぱり冷凍肉より断然、美味しいからね」と、納品に来た女性スタッフはにっこり。美味しさへのこだわりは、産地はもちろん鮮度にもあらわれている。
野菜炒めは時間勝負。
てきぱきした作業
一戸産の食材だけで完成した主菜。美味しそう
4年生は24人。お客様と一緒に給食を食べた
この日の献立は、アマランサスごはん、みそ汁、焼き肉、野菜炒め、りんご。
雑穀栽培がさかんな一戸町、町内産の米「いわてっこ」に炊きあわせたアマランサスも当然ながら町内産だ。献立を作成する栄養教諭の千葉文絵先生は少なくとも月2回は雑穀を使用しているといい、「シチューのとろみ付けにも使います」とさまざまなかたちで給食に取り入れている。キャベツと白菜は、一旦湯通ししてから野菜炒めに使用。「こうすれば余分な水分が出ず、また時間短縮にもなる」と千葉先生。これは味わいのある豚もも肉と炒めあわせ、仕上げに水溶き片栗粉でとろみを付けて旨味を閉じ込める。いっぽうの豚ロース肉は柔らかさを損なわないよう、たれに漬け込んでから焼き上げた。雑穀、野菜、肉と、それぞれの素材の持ち味を使い分けて美味しさを引き出す調理法は、家庭料理でも参考にできそうだ。センターでは以前から夏休みや冬休みなどを利用し児童と父兄を対象にした「おやつづくり講習会」を行ってきたが、今後は伝統的な郷土菓子のみならず地場の食材を使った新しいメニューも考案し、講習会で紹介していく計画という。多様な食べ方の提案は、地域の農産物への理解を深める確かな一助となるだろう。
この日のジャガイモを作った
柴田久栄さんのお話
食育センターからは千葉文恵先生も学校を訪問
「いただきまーす!」今日も
美味しい笑顔がいっぱい
一戸小学校で行われた給食会には、野菜生産者の柴田久栄さんと道地八重子さんらが訪れて、4年生とふるさと給食を味わった。ここ一戸小学校でも食農に力を入れており、4年生は牛乳や野菜など奥中山の農業全体を勉強中。一昨年からは学校の敷地に新たに野菜畑を作り、カボチャやたかきびなどさまざまな農産物を作っている。「なにより食べ物が出来る場を見せたかった」という小山田四一校長先生は、朝礼で野菜について話すほか地域住民を講師に招いての授業など、子どもたちにさまざまな知識や体験を提供する。給食後、柴田さんとと道地さんへの質問タイムではたくさんの質問が飛び出して、まさに日々の勉強の成果があらわれたかたちに。ニンジンを提供した道地さんは「一番はたい肥やぬかでよい土を作ること」と野菜栽培のコツを披露し、産直の農薬指導アドバイザーとして生産履歴をチェックしている柴田さんは「種まきから収穫までの日にちは作物によって違うから、私たちも日々勉強しているんですよ」と子どもたちに話しかけた。
4年生は牛乳工場や野菜出荷場などの
見学も体験
生産者の道地さんとお話ししながら
給食タイム
食と農業のたいせつさを伝える、
小山田四一校長先生
「安心して食べられる野菜です」と微笑む、
柴田久栄さんと道地八重子さん
育てて食べて実感する、地域の農産物の恵み。一戸町の子どもたちは、給食を通して食の世界を体験し、成長していく。
家庭でも作ってみよう!

| 今回の材料(約4人分) | |
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【野菜炒め】
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【作り方】野菜炒め
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