平成22年4月 田野畑村立田野畑小学校
海と里の美味しさがひとつになった
みんな一緒に「いただきまーす!」
元気な笑顔
田野畑の恵み大集合。
ホウレンソウは寒締めだ
脂ののった生鮭に、ダイコンやジャガイモなどの野菜類、そして真っ赤なりんご等々。ザルに並んだ地場食材の色合いと多彩さにわくわくする。「ワカメは年間使っていますし、夏にはキュウリやピーマンなどが入ってきます。毎食出る牛乳も100パーセント地場産ですよ」。田野畑村立学校給食センター主任学校栄養職員の坂本順子さんが話す。太平洋に面した田野畑村は漁業はもちろん酪農もさかんであり、海と里の恵みがともに味わえるうらやましい環境なのである。取材に訪れた1月29日は「下閉伊地域たっぷり地場食材給食の日」だけに、いつも以上に村の産物が勢揃いした。
冬の魚・鮭と、冬に収穫される早取りワカメ
葉の広がった寒締めホウレンソウは念入りに洗う
4人の調理員さん。左より、小野良子さん、中村彩佳さん、畠山進悟さん、畠山辰彦さん
下閉伊地域たっぷり地場食材給食の日は、田野畑村を含む宮古地方振興局管内の4市町村で年3回行われる地産地消給食。毎回、共通食材に選定した旬の2品を使った給食が登場するが、調理法や他の食材の違いなどによりご当地カラーたっぷりの献立になる。それがまた楽しい。
長年にわたり田野畑の給食事情を見てきた坂本順子さん
甘い野菜ソースと鮭のフライはベストマッチ
「鮭おいしい!」カラリと揚げた鮭もほら大好評
この日は、共通食材のほうれんそうとワカメを使った献立。三穀めし、ワカメと根菜のみそ汁、鮭のカラフルソースがけ、寒締めほうれんそうの千草和え、デザートのりんご、である。
「バラエティに富んだ献立を作りたい」と話す坂本さん。ワカメも定番の汁物ほかお浸しやソテー(油炒め)にアレンジし、カレーにも季節の野菜を加えて提供する。そのいっぽうで、ひっつみ汁や鮭汁など郷土料理や季節の行事食もたいせつにしている。海と大地から届く食材の多彩さを生かし調理法でも変化を加えた給食は食べ飽きず、また好き嫌いをなくすことにも繋がりそうだ。
低学年でも給食を残す児童は少ないとか
上机村長と給食タイム。田野畑はおいしいものいっぱい
家族に農業や漁業者がいるという児童も多かった
上机莞治村長はじめ村の来賓との給食会が行われたのは田野畑小学校。3年生の教室には坂本さんとホウレンソウ生産者の佐々木一也さんが訪れて、子どもたちと一緒に給食を食べた。佐々木さんへの質問タイムも設けられ、「ホウレンソウはどのくらいで育つの?」「自分でもホウレンソウを食べますか?」などなど質問攻め。「ホウレンソウにも花が咲くんだよ」と佐々木さんがいうと、子どもたちは「えーーーっ!?」と目がまん丸に。あふれる好奇心は、3、4年生が取り組む農業体験学習のたまもの。子どもたちは畑を借りてジャガイモや大豆を栽培、収穫後には蒸かしイモで味わうほか給食センターや保護者へ販売する。大豆にいたっては、なんと昔ながらの方法で豆腐づくりにも挑戦するとか。活動には「学校支援コーディネーター」と呼ばれる地域の大人が参加して、作業を指導しながら子どもたちを支えている。田野畑は、村全体で子育てに取り組んでいるのだ。
ご飯もモリモリ。22年度からはセンター炊飯になる
高学年はさすがの食欲。
あっという間に「ごちそうさま!」
佐々木さんが栽培管理するハウスを訪れた。春のような陽気のなか、葉を伸ばすホウレンソウはシャキッと瑞々しい。「三陸は冬も日照があり夏は涼しい。ホウレンソウには向いている」と佐々木さん。取り組むたび課題も見つかるが、計画通りにいった時の達成感が原動力になっているという。
この春、田野畑村では6つの小学校がひとつに統合され、田野畑小は児童数75人から198人に増えて「新」田野畑小学校になる。「異なる地域で育ってきた子どもたちが一緒になるのはひとつの刺激。海と山それぞれの学校で体験してきたことも、みんなが理解できるようになれば」。同校の松村仁校長先生のお話には、これからの期待が三陸の海のようにきらきら輝いていた。
「前回の肥料分が土に残らないようにするのがこつ」と佐々木さん
「これからは春ホウレンソウが最盛期」と佐々木一也さん
家庭でも作ってみよう!

| 今回の材料(約4人分) | |
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【鮭のカラフルソースかけ】
【寒締めホウレンソウの千草和え】
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【作り方】鮭のカラフルソースかけ
寒締めホウレンソウの千草和え
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