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日本農業新聞トピックス

2019-05-30掲載 (東北版)

留学生がリンゴ摘果 輸出理解へ 4カ国から JAいわて中央

 岩手県内のJAで唯一輸出事業に取り組んでいるJAいわて中央は26日、留学生を対象としたリンゴの作業体験会を、盛岡市黒川のJAりんご部会の北田健部会長の園地で開いた。輸出の主品目であるリンゴへの理解を深めてもらおうと企画。県内の大学に通う中国やフランスなど4カ国の留学生や日本人の学生ら19人が参加し、摘果作業などを体験した。
 体験会では、北田部会長とJA営農販売部の横澤勤部長が、リンゴ栽培や輸出の取り組みを説明した。横澤部長は摘果作業について「五つの実から一つに絞ることで、大きく甘いリンゴを作ることができる」と説明。参加者はリンゴの実を見極めながら、最も大きい1個を残して他の実は手で取り除いていった。
 ベトナムの女性は「摘果という作業は初めて知った。実を取るのはもったいないと思ったが、いいリンゴを作るために必要なことだと学んだ。母国の友達にも教えたい」と笑顔を見せた。
 体験会では、サンふじ、「ジョナゴールド」「紅玉」のリンゴジュースの飲み比べや、昨年秋に収穫し鮮度保持期間を延長するスマートフレッシュ処理をしたリンゴを試食し、味や香りなどの違いを楽しんだ。北田部会長は「こんなに喜んでくれるとは思わなかった。おいしさは食べれば分かってもらえるが、生産者の思いは実際体験しないと分からないので、いい機会になったと思う。消費につなげていければ」と期待を込める。
 JAは2009年からリンゴの輸出に取り組む。18年には2国間規制緩和後国内初となるカナダへの輸出をスタートするなど現在4カ国に輸出している。昨年度は2815ケース(1ケース10`)を輸出し、今年度は5000ケースの輸出を目標に掲げている。
 JAの浅沼清一組合長は「日本の消費人口が減っていく中で、需要と供給バランスが崩れやすくなることが懸念される。値段が維持できるよう海外の販路は必要と考えている。今輸出している国で日本のリンゴが定着してほしい」と話す。

北田部会長奄フ説明を聞く留学生(盛岡市で)


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