平成21年11月 金ヶ崎町立三ヶ尻小学校
おいしい!金ヶ崎の恵み100%給食


りんごの栽培・収穫体験を行っている2年生。
元気にパクパク

新鮮な金ヶ崎産の農産物。
ほか米や牛乳、味噌なども地場産

  岩手県南西部に位置する金ヶ崎町では、米や野菜をはじめ酪農や畜産などさまざまな農業が行われている。町ではこの恵みと豊かさを子供たちに伝えようと給食に町産の特別栽培米ひとめぼれを使用するなど、独自の食育運動を推進してきた。そんな活動の柱のひとつが、平成19年度から始まった「町食材100%の日給食」。食料自給率の高い金ヶ崎ならではの取り組みである。
 今では子供たちも楽しみにしている「町食材100%の日給食」、この日の献立は古代米入りご飯、白菜とキャベツのみそ汁、金ヶ崎産牛肉と野菜のオイスターソース炒め、キャベツとキュウリの浅漬け、味付けゆで卵、金ヶ崎産のりんご。合計14品目もの食材が地元産であり、さらに今年給食用牛乳の原乳も金ヶ崎産になったことで、文字通り食材100%の地産給食が実現している。


センターでは小中学校合わせ
約1500食を調理する


調理士さんと栄養教諭の阿部聖子先生(写真後列左)


三ヶ尻小では各学年で食に関する勉強を実践

 「普段からできるだけ多くの地場産品を使うよう意識しています」と話すのは、金ヶ崎町立学校給食センター栄養教諭の阿部聖子先生。献立には「産直かねがさき」から届く野菜が使われ、地元の加工グループが作る浅漬けや切り干し大根なども登場する。その種類の豊富さや新鮮さはいうまでもないが「給食用にトウモロコシや大根を作付けしてもらったりと、生産者の皆さんがとても協力的なんです」と阿部先生。実は今回の味付け卵も、町内のアイ・ティ・エスファーム株式会社から「飼料からこだわった卵を子どもたちに食べて欲しい」と無償提供されたもの。金ヶ崎の給食には、子供たちの成長を願う大人たちの思いがいっぱい詰まっているのだ。


今日は味付け卵つき。
「おいしい」と大評判

さまざまな質問が飛び出した4年生のクラス

6年生は高橋町長とキャベツ農家の
松本さんと給食タイム

「健康な体は食事から作られます」。
高橋町長からのお話も

 三ヶ尻小学校で行われた給食会には、高橋由一金ヶ崎町長、野菜生産者など総勢6人の来賓が参加。総合学習の時間にりんご栽培に取り組んでいる2年生はりんご農家の有住チヨノさんと有住文子さん、4年生は野菜農家の千田清子さんと新田章教育長、そして6年生はキャベツ農家の松本典昭さんと高橋町長と一緒に給食を食べた。「金ヶ崎でいちばん作られている野菜は何ですか?」「キュウリやアスパラガスだよ」「野菜作りで楽しいことは?」「美味しかったよと言われることだね」…子供たちにとって、生産者の話を聞きながら一緒に味わった給食は、金ヶ崎の食べ物について学ぶ格好の機会にもなったようす。「これからも野菜を作る人に感謝しながら、いっぱいおかわりしたいと思います!」と元気な“給食宣言”で、楽しい給食会は終わりとなった。


今日の給食に登場した、
有住チヨノさんのさんさ

「畑には毎日出てます」とチヨノさん。収穫時期は大忙し

りんご生産者の有住チヨノさん(左)と有住文子さん

 給食会に参加した有住チヨノさんのりんご畑は、三ヶ尻小のすぐそばにある。作っているのは、さんさやきおう、そしてフジ。籾殻を使う土作りから始まり、除草剤も使わない栽培管理は手間ひまもかかるが「子供たちの笑顔を見ると『作ってよかった』とむくわれるの」とチヨノさん。同じくりんご農家の有住文子さんも、同じ思いに笑顔でうなずいていた。いっぽう野菜を納品している「産直かねがさき」では、事務局の昆野さとみさんが「旬の野菜を臨機応変に使ってもらえるのがありがたいです」と日々の納品とりまとめに奮闘中。センターとの取引開始からまだ1年だが、野菜の納品量はすでに倍増という。なにより昆野さんは「おいしい野菜をセンターに出そうとみな頑張るようになり、休耕地に新しい野菜を植える生産者も出てきた」と、相乗効果の大きさに嬉しそうだった。
 「子育」「地育」「食育」に三位一体で取り組んでいる金ヶ崎町。地域の恵みが使われた給食は、子供たちのみならず地域の産業や社会を育む力にもなっているのである。


67人の組合員がいる
「産直かねがさき」

産直にもよく訪れる阿部先生。
昆野さんと情報交換

野菜のソムリエ資格も持つ昆野さとみさん。「おいしい野菜を出してます」
家庭でも作ってみよう!

今回の材料(約4人分)

【金ヶ崎産牛肉と野菜のオイスターソース炒め】

  • 牛もも肉100グラム
  • にんじん40グラム
  • タマネギ60グラム
  • ナス60グラム
  • ピーマン25グラム
  • おろしにんにく2.5グラム
  • ごま油4グラム
  • 濃い口醤油8グラム
  • オイスターソース8グラム
  • 一味唐辛子少々(約0.04グラム)

【作り方】

金ヶ崎産牛肉と野菜のオイスターソース炒め

  1. ごま油を熱しおろしにんにくを炒め、香りが出たら牛肉を入れて炒める。
  2. にんじんはいちょう切り、タマネギとピーマンはスライス、ナスはいちょう切りか半月切りにしておく。
  3. 牛肉に火が通り色が変わったらAの野菜を加えて炒め、濃い口醤油といオイスターソース、一味唐辛子で味を整えたら完成。

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