盛岡市は豆腐の一世帯当たりの年間購入量が全国トップ。平成10年には毎月12日が「豆腐の日」と定められ、今では小中学校でも豆腐を使った給食が登場するほどである。そんな盛岡市の北部に位置する玉山区は、昔から「ひら黒」と呼ばれる黒平大豆の産地として有名なところ。どんな「豆腐の日」給食が登場するかを楽しみに、玉山学校給食センターを訪れた。

トマトはドライカレーに。旬の恵みは存分に生かす |

カレーの辛さは調理士さんと一緒に味見して調整 |

栄養士の高橋悦子さん。
「作った人がわかる食べ物を一生懸命作っています」 |
この日の献立は、炒り豆腐のドライカレー、わかめスープ、ゆで卵、ひら黒入りのみつ豆。
ポイントは素材使いのユニークさ。けんちん汁からヒントを得たというドライカレーは炒り豆腐入りでとてもヘルシー。みつ豆に入る「ひら黒」は2〜3ヶ月に一度は登場する定番食材だが、デザートに利用するのはセンターでも初めてとか。「玉山区は食材に恵まれた地域」と話す栄養士の高橋悦子さんは、大豆はもちろん野菜が出回る6月から9月には積極的に取り入れ、加工品もできるだけ使わないよう意識している。味付けは子供を持つ調理士さんの意見を参考に調理場で微調整。素材にも調理にもアイデアいっぱいの給食は、まさに「玉山のお母さんの味」だ。
給食の豆腐は、JA新いわて玉山中央支所敷地内にある加工場で作られている。100%地元産の大豆を使い、女性部の岩崎京子さんと遠藤和子さん、玉山タキミさん達が手作りする豆腐は豆の味が濃いと大好評。毎週金曜日に好摩駅前で開かれる「ふれあい市」でも人気の品だ。

調理士さん。
地域の小中学校に通う児童のお母さんもいる |

豆腐を作る3人。 左から岩崎京子さん、遠藤和子さん、玉山タキミさん |

豆腐に使うのは玉山産の大豆だけ。
ひら黒は煮豆にもなる |

作る豆腐は青大豆・白大豆・黒大豆の3種。
添加物は入れない |
トマト生産部会長の桜輝夫さん宅では桃太郎トマトが収穫時期。「トマトは有機質が大事」と、たい肥をたっぷり使った土づくりに取り組んでいる。水やりや病気対策も気が抜けないが「食べ物にインチキはできないから」と手間と愛情を込めたトマトは、ずっしりと重くとても甘かった。

トマトは6月下旬から秋まで出来る。最盛期は朝6時から収穫 |

桜さんはピーマンやキュウリも生産。和牛の繁殖も行っている |

トマト生産部会長の桜輝夫さん。エコファーマーにも認定されている |
生出小学校の6年生の給食タイムには、栄養士の高橋さんほかピーマン農家の荒屋正悦さん、卵を生産する「第一ポートリーファーム」の工藤宗徳さんも訪問。総合学習の時間で地区の農産物を調べ、学校の畑で野菜づくりにも挑戦している子どもたちは、荒屋さんと工藤さんのお話にも興味津々のようす。高橋さんは「みんなが成長している土地で作られたおいしい食事です」と挨拶をしながらにっこり。たくさんの人の思いと願いがこもった給食を、みんなで美味しくいただいた。

生産者2人と給食センター長の岩崎さんと高橋さん、齋藤校長先生も一緒の給食 |

生出地区は農家も多く、子供たちも地域の生産物をよく知っている |

食べ終わってピース!ちょっと恥ずかしいなぁ |
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