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総面積862.25平方メートルという広大な市域を持つ八幡平市は農産物の宝庫。ほうれんそうやキャベツなどの特産野菜はじめ畜産もさかんに行われ、さらに山菜やきのこなど山の幸にもこと欠かない。そんな地域のよさを子どもたちにも伝えようと、八幡平市西根地区学校給食センターでは今年から毎月8日を「八幡平の日」と定め、献立の素材のほとんどを地場産品でまかなう給食を始めている。
第1回目は6月8日。この日の食材は、ほうれんそうやアスパラガス、ねぎ、白菜、みず菜などの野菜に加え、卵や豚肉、味噌エトセトラ。「今日使う主な食材15品目のうち11品が地元の八幡平産なんですよ」と話すのは、学校栄養士の吉田晴美さん。普段から地元素材を意識して使っているというが、ここまで揃ったのは初めてとのこと。まさに八幡平の恵みが大集結だ。

アスパラガスも地場産だからこそ新鮮 |

山ぶどう果汁をベースにしたオリジナルドレッシング作り |

西根地区学校給食センターでは1780食の給食を作っている |
気になる献立は、八幡平味噌ラーメン、アスパラの山ぶどうサラダ、味付きゆで卵、牛乳。
子どもたちの大好きな味噌ラーメンには、たっぷり野菜と地元の豚肉「こまくさポーク」を使用。旬のアスパラガスはゆがいてサラダにし、ドレッシングは安代地区で加工した山ぶどう果汁に砂糖やしょうゆを加えたオリジナルレシピ。甘酸っぱい味付けは子どもたちにも大好評だった。他にも4月にはわらびやフキ、今年の秋にはマイタケほか短角牛を使った給食も登場する予定で、吉田さんは「これも町が合併したことで食材の幅が広がったおかげ」と献立作りに工夫をこらす。

アスパラのシャキシャキ感に甘酸っぱいドレッシングが合う |

野菜のうまみが溶け込んだ味噌ラーメンのスープ |

西根中学校3年1組の給食タイムを訪問 |

中華麺は別添え。熱々のスープに各自で入れて食べた |

「今日の食材は八幡平産なんだって」「そうなんだ」 |
センターの取り組む地産地消と食育活動は「八幡平の日」だけではなく、8年前から米の消費拡大を目指すねらいで週4回の米飯給食のご飯を各家庭から持参する方式をとっている。しかも6月からは取り組みをさらに進化させ、毎月19日の「食育の日」に合わせて家庭からおにぎりを持参する「おにぎり給食」をスタート。「手で握ったおにぎりはお弁当以上に愛情がこもって美味しいもの。センターと家庭との連携で食育をいっそう進めていきたい」と吉田さんは期待している。
給食タイムに合わせて訪れた西根中学校では「小学校の時から給食もうちのご飯が当たり前だよね」という声を口々に聞いた。今日の給食にも使われていたアスパラガスの生産農家の工藤さん宅では、栽培や収穫の工夫や苦労話を聞くこともできた。「できるだけ鮮度のいいものを届けたい。甘くておいしいと言ってもらえることが励みだね」と工藤さん。
多くの生産者の真摯な取り組み、そして吉田さんたちセンターのみなさんの願いは、西根地区の子どもたちにも伝わっているに違いない。

工藤さんのアスパラガス畑。
露地栽培は地域でも多くない |

畑の横にはさくらんぼも。
「八幡平さくらんぼ」として出荷される |

調理士さん勢ぞろい。
常時11名で給食を作っている |

学校栄養士の吉田晴美さん(左)と
齋藤さおりさん |
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