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アスパラガスは、さといもと並んで有名な北上市の特産野菜。今はハウス栽培により年間を通して食卓に登場するが、5月から6月に出回る露地栽培アスパラガスの美味しさはやっぱり別格。そんな旬の味を子供たちにも伝えようと、北上市内の各給食センターではこの時期さまざまなアスパラガスメニューの給食を作っていると聞いて、北部学校給食センターを訪れた。
朝一番のセンターには、瑞々しいアスパラガスのほかにもほうれんそうやキャベツなどがどっさりと到着。栄養職員の布施章子(あやこ)さんは「生野菜の方が柔らかくて色もきれいに仕上がります」と、献立作りのこだわりを話す。今年4月から栄養職員として勤務している高橋知恵(ともえ)さんも「北上の給食は地元の野菜をたくさん使うんですよ」と教えてくれた。

生野菜はしっかりと洗浄するのがとても重要 |

北部学校給食センターでは約3420食の給食を提供 |

栄養職員の布施章子さん(左)と高橋知恵さん。「北上らしい献立にこだわっています」 |
この日の献立は、アスパラとベーコンのソテー、わかたけ汁、チキンみそカツ、麦ご飯と牛乳に、デザートのオレンジ。 アスパラガスはサラダの定番だが、今回はベーコンとの炒め物にアレンジ。「できるだけ多くの野菜を食べてもらうには、 飽きないように味付けを工夫するのがこつ」と布施さん。北上市では基本的に各給食センターは独自の献立を作成しているが、年に5回ほど献立交流を行っている。さらに今年度は小学1〜4年生を対象とした食育のモデルプランも策定され、各学校での栄養指導がスタート。地産地消に加え食育活動も本格化している。

飯豊小でアスパラガスの紹介をした布施さん |

クラスには郷土芸能の飯豊鬼剣舞を習っている児童も |

あっという間にごちそうさま。そしてピースサイン! |

ベーコン入りのアスパラソテーはどう? 「おいしいよ!」 |
市内和賀町は県内一のアスパラガス産地。西南エリア・アスパラガス部会長の昆野稔さんは、転作作物として導入された約30年前から栽培を手掛けてきた大ベテラン。「温度と水、栄養があれば栽培は可能だから」とさらりと言うが、土づくりから収穫など栽培には手間と愛情をいっさい惜しまない。中でも大事な土づくりには、化学肥料を使わずに自家肥育牛の有機質堆肥を毎年投入。ちなみに春のアスパラは夏より少し重いそうだが、それは「糖度が高いからだと思います」と奥様のキミ子さん。稔さんも「旬の時期の美味しさが一番だね」と微笑む。
飯豊小学校の4年3組では、自家用にアスパラガスを作っているという児童が10人。馴染み深い野菜だけに、ソテーもみんな残さずたいらげた。実は明日は運動会。カロチンやアスパラギン酸など栄養価の高いアスパラガスのパワーで、たくさんの好記録が出たに違いない。

甘くて美味しいアスパラガス作りに取り組む、
昆野稔さんと奥様のキミ子さん |

従来の2倍の畝幅を取ったアスパラガス畑。
堆肥もたっぷり入れている |

最盛期の収穫は朝4時半から3時間もかかる |

時間をかけて成長する春のアスパラガスは味も甘みも濃くて美味しい |

試験的に栽培している紫アスパラ。甘い上にアントシアニンも豊富 |
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