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朝7時半過ぎ、遠野市の「遠野学校給食センター」にお邪魔した。調理室では早くも今日の献立の下準備が始まっている。食材をチェックする人、野菜の下ごしらえをする人、前日に水に浸しておいた大豆はちょうど煮上がったところで、いい香りが漂う。「この大豆はじめ、今日使う食材の多くが遠野あるいは県内でとれた農産物です」。同センターの学校栄養士・紺野美佳子さんが教えてくれる。タマネギ、キャベツ、キュウリなどの野菜から米のあきたこまち、そして豚肉も地場もの。遠野の農畜産物の多彩さに驚いた。
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新鮮な遠野産の豚肉をドライカレーにたっぷり使用する
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ドライカレー用のフキと大豆、サラダ用のごぼう
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今回はナンブシロメという品種を使用。食感を残すため少し固めに仕上げた
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平成15年から始まった「遠野旬を食べよう給食」は、年4〜5回のペースで開催。材料供給は市内の産直などが中心となって行われており、去年からはメイクイーンの契約栽培もスタート。食材が品薄になる冬から今年の5月末まで、地域でとれたジャガイモが遠野の小中学校の給食に並んだ。今後はニンジンや白菜などへも拡大していく予定という。
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同学校給食センターでは17人の調理師が勤務。主菜や副菜など4班に分かれて調理を行っている
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2400人分を調理できる大型調理器に、次々と食材が投入されていく
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完成したドライカレーの温度をチェック
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学校ごとに給食を分ける。「出来立てをスピーディに食べてほしい」と作業は素早い
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今回のメニューは遠野産の豚肉を使ったドライカレーを主菜に、野菜のサラダとスープ、白飯。
ドライカレーのポイントは、栄養価の高い大豆とカルシウム豊富な小松菜、そして春の味覚のフキを使うこと。小松菜は1センチ程度に切り、塩を入れたお湯でサッと茹でておく。油を引いたフライパンや鍋でショウガとニンニクを炒め、香りが出てきたら豚肉を入れ、火が通ったら荒みじんに切ったタマネギを入れる。調味料で味付けをしたら1センチくらいに切ったフキと大豆を入れ、さらに小松菜を入れて少し煮る。仕上げに水溶きかたくり粉を回しかけ、とろみがついたら完成だ。
サラダには千切りごぼうと太めの千切りキャベツ、輪切りキュウリ、もやしが入る。給食ではすべての食材を茹でるが、家庭ならキャベツやキュウリは塩でもみ、しんなりしたら塩を洗い流して水気を切ればOK。棒棒鶏ソースで和え、白いりごまをふりかける。野菜スープはいちょう切りのニンジンに2センチ程度に刻んだ白菜とベーコン、輪切りネギにほぐしたエノキタケを使う。ニンジン、白菜、エノキタケ、ベーコンの順で煮たら、スープストックと薄口しょうゆ・コショウで味を調え、ネギを入れる。しっかりした味付けのドライカレーに野菜の副菜が2品。栄養バランスもよい構成だ。
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「産直の人に聞くなど、旬のある給食を考えています」と栄養士の紺野美佳子さん
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手前左から調理師の運萬里花さん、菊池優子さん。後ろ左より菊池芳子さん、桑畑美和子さん、多田昌子さん
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同学校給食センターで作られている給食は、遠野市内の小中学校17校、合計約2400食分。附馬牛中学校には今回、養豚農家の佐々木一吉さんが訪れて一緒に給食を食べた。市内小友町で1500頭の豚を飼育し、「遠野豚」ブランドを支えている佐々木さんは「丈夫で発育のいい肉を作るには環境をよくするのが一番」と話す。風通しや床作りなどに配慮した豚舎で、安全にこだわりながら育てられた豚は消費者からの信頼も厚い。
そんな飼育の工夫や苦労を聞いた附馬牛中の生徒からは「おいしい」「もっと食べたい」との声も。みんなが遠野の恵みに感謝した一日だった。
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「丹誠込めた豚肉を食べてほしい」と佐々木一吉さん。約35年前から養豚に取り組む
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豚舎の床にはオガクスやモミガラほか酵素も入っている。臭い分解効果が高く、豚にも快適な環境を作るための工夫
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給食センターにあった、児童の手作りカレンダー
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